施設紹介
脳神経外科外来
(総合診療棟2F)
当科は地域の医療機関と密接に連携し、筑後地区を中心に福岡県南部、佐賀県東部、大分県西部の脳神経外科診療を担っています。
高度な専門医療を必要とする患者さんを積極的に受け入れ、脳血管内治療、神経内視鏡手術、覚醒下手術など専門性の高い治療も行っています。
診療では、患者さんやご家族のお話を丁寧に伺い、最新の診療ガイドラインや医学的根拠に基づいて適切な検査・治療をご提案します。セカンドオピニオンにも対応しており、診断や治療方針についてお気軽にご相談いただけます。
診療可能な症状
脳・脊髄・神経に関わる症状や病気
- 頭痛
- 手足のしびれ
- 脱力
- めまい
- 顔面のけいれん
- 顔面の痛み
- 歩きにくさ
- など
高度な専門医療を必要とする症状
- 脳腫瘍
- 血管障害
- 脊椎・脊髄疾患
- 下垂体疾患
- 水頭症
- 機能的脳神経疾患
- お子さんの脳・脊髄の病気
- など
脳神経外科病棟
(病院本館 東8F)
脳神経外科病棟は、病院本館8階にある約50床の病棟です。当科では、重篤な状態の患者さんや緊急対応を要する患者さんの診療を行うことも多く、患者さんの病状に応じて他病棟とも連携しながら入院診療を行っています。
入院中は、それぞれの患者さんに対して、専門分野を担当する指導医と病棟担当医が連携し、一人ひとりの病状に応じた診療を行っています。また、定期的な症例検討会や、必要に応じた診療科との合同カンファレンスを通じて、より適切な診療方針を検討しています。
さらに、看護師、薬剤師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種が定期的なカンファレンスを行い、情報を共有しながら、それぞれの専門性を活かしたチーム医療を実践しています。
また、高度救命救急センターや手術室集中治療室(SICU)とも緊密に連携し、救急搬送から手術、集中治療、リハビリテーション、退院支援まで切れ目のない医療を提供しています。患者さんとご家族が安心して治療・療養に臨めるよう、多職種が一丸となって、安全で質の高い医療の提供に努めています。
高度救命救急センター
久留米大学病院高度救命救急センターは、昭和56年に開設された大学病院併設型の三次救急医療施設です。平成2年からはドクターカーの運用、そして平成14年からはドクターヘリ導入施設として運航を開始しました。現在では年間400件以上のドクターヘリ要請があり、重症多発外傷患者を始めとした重篤な救急患者に対して、早期の治療開始が可能となり、救命率の向上と後遺症の軽減に貢献しています。
平成19年4月には九州で唯一の高度救命救急センターとして認定され、より充実した診療を行っています。救急専門医、集中治療専門医、循環器専門医、脳神経外科専門医、内科専門医、外科専門医のスタッフが集まり、責任ある救急診療と研修医指導を行っています。
地域の皆様により良い医療を提供し一人でも多く救命できるようスタッフ一丸となって努力、邁進しております。
九州で
唯一
高度救命救急センターとして認定
- 第三次救急患者の受入と初療
- 重症救急患者の救命救急医療および集中治療
- 筑後・佐賀広域医療圏ならびに県下の救急医療体制構築の支援
- 広範囲熱傷、指肢切断、急性薬物中毒などの特殊疾患の専門的治療
検査部門
当院では外来でCT、MRI、核医学検査(SPECT・PET)を行っています。
- CT検査、MRI検査、核医学検査は予約制です。
- 頭部単純CT検査を除き、原則として初診当日の検査は行っていません。
- 脳血管撮影および脊髄造影は、安全に検査を行うため、入院で実施しています。
当院で受けられる検査
CT検査
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を用いて体の断面を撮影する検査です。検査時間が短く、脳出血や脳梗塞、頭部外傷、脳腫瘍など、さまざまな脳神経疾患の診断に広く用いられます。
当院では4台のCT装置を備え、高精細な断面画像や3次元画像を用いた詳細な評価を行っています。救急診療から精密検査、手術前後の評価まで幅広く活用し、迅速かつ正確な診断・治療につなげています。
MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)は、強い磁場と電波を利用して体の断面を撮影する検査です。X線を使用しないため、放射線による被ばくがありません。脳腫瘍や脳梗塞、脳動脈瘤、脊椎・脊髄疾患など、さまざまな脳神経疾患の診断に広く用いられます。
当院では複数のMRI装置を備え、高精細な画像による検査を行っています。患者さんの症状や目的に応じて最適な撮影方法を選択し、より正確な診断・治療につなげています。
検査を受けられない場合・
ご注意
MRIは強い磁場を使用するため、次のような場合は検査を受けられない、または注意が必要なことがあります。
- 心臓ペースメーカーや植込み型除細動器などの医療機器を使用している方
- 体内に金属(脳動脈瘤クリップ、人工内耳など)がある方
- 刺青(タトゥー)やアートメイクがある方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 閉所が苦手な方
該当する方は、必ず事前に担当医またはスタッフへお申し出ください。
核医学検査
核医学検査は、微量の放射性医薬品を用いて、臓器の働き(機能)や代謝を調べる検査です。
CTやMRIではわかりにくい異常を評価でき、脳神経疾患や腫瘍の診断、治療方針の決定に役立ちます。
当院では核医学・PETセンターと連携し、患者さんの病状に応じてSPECT検査およびPET検査を実施しています。
SPECT検査
SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)は、脳の血流や機能を評価する検査です。脳梗塞や認知症、てんかんなどの診断や、脳血流の評価に広く用いられています。
PET検査
PET(Positron Emission Tomography)は、放射性医薬品を用いて体内の代謝や活動性を画像化する検査です。脳腫瘍をはじめとするさまざまな腫瘍の診断や再発の評価、全身の病変検索などに活用されています。
脳血管撮影
(脳血管造影検査)
脳血管撮影(脳血管造影検査)は、足の付け根や手首などの血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を用いて脳や首の血管を詳しく調べる検査です。X線を用いて血管を立体的(3次元)に描出することで、CTやMRIでは評価が難しい血管の状態を詳しく確認できます。
脳動脈瘤、脳動静脈奇形、頸動脈狭窄症、脳腫瘍など、さまざまな脳血管疾患の診断や治療方針の決定に役立ちます。
当院では、安全に検査を行うため入院で実施しています。清潔な血管撮影室で、経験豊富な医師が検査を行います。
脊髄造影
(ミエログラフィ)
脊髄造影(ミエログラフィ)は、腰から細い針を用いて造影剤を注入し、X線撮影を行う検査です。脊柱管の中を通る神経や脊髄の圧迫・狭窄の部位を詳しく評価します。
MRIだけでは診断が難しい場合や、手術前により詳細な情報が必要な場合に行われます。
当院では、安全に検査を行うため入院で実施しています。
手術部門
脳神経外科の手術は、中央手術部において、脳神経外科専門医をはじめ、麻酔科医、手術室看護師、臨床検査技師など多職種が連携し、安全を最優先に行っています。
当院では、手術用顕微鏡や外視鏡、神経内視鏡、術中ナビゲーションシステム、術中神経モニタリング、術中血管撮影装置、超音波診断装置などの先進的な医療機器を活用し、病変を正確に把握しながら、脳や神経の重要な機能をできる限り守ることを目指した手術を行っています。
また、脳出血や重症頭部外傷など、緊急手術が必要な患者さんにも24時間365日対応できる体制を整えています。
さらに、脳の働きを確認しながら手術を行う「覚醒下手術」にも対応しており、言語機能や運動機能などの重要な神経機能をできる限り温存しながら、安全で質の高い手術を提供できるよう努めています。
緊急手術が必要な患者さんも
時間
日体制で対応